お見舞い
毎回、会う度にこれが最後にならないかと気落ちしてしまうんだけど(特に最近)今日は元気をもらった
私あんまり人と話すの自体がうまくない(生まれつきか環境か分からないけど)から、お話というか語りかけたりは出来なかったけど、手を握ってきた
だいぶ……変わり果てた感じはあるけれど、手だけは私のずっと知ってるおばあちゃんで
この手で育ててくれたんだと思うと涙が止まらなかった
私の母は、私を産んだことにより精神病になり、母に世話された記憶はあまりない
ただ…いつも祖母の家で、ずっと布団で寝ている人のイメージが抜けない
母からは私への思いやりや気遣いは一切感じられない
ただ「あんたさえ生まれなければ」の口癖は今でも覚えている
おばあちゃんとおじいちゃんが、私にとっての母と父のような存在だったんだと思う
いつもありがとう
あんまり……孝行は出来なかった(祖父母は私が生まれた頃には既に高齢で)
だけど、曾孫を見せられた
私にできた唯一の孝行かもしれない
私はただただ、顔を見せに会いに行く、事しか出来なかった
本当は、もっとたくさん恩返ししたかった
今日は、それでも……容態があまりよくならないけれど…………手を握ることだけはできた
また会いに行きたい